この復活を実現するために、ぜひともみなさまのお力を貸していただきたく存じます。応援よろしくお願いいたします!
1人のサッカー少年とYASUDAの出会い
プロジェクトオーナーの佐藤が当時履いていたガウチョ。
その頃、YASUDAは
写真は株式会社安田の前身、「安田靴店」
一方その頃、サッカー少年たちが知らない間に、YASUDAは度重なる試練の中にありました。日本初の純国産サッカースパイクメーカーであり、「サッカーの安田」として活躍してきたYASUDAは、1988年、日本にまだプロサッカーリーグが生まれる前に経営危機に陥りました。そのときは若手社員が中心となってクリックスヤスダとしてリスタートすることで難を乗り切りました。しかしその後、自国開催のワールドカップを控えて世間が賑わう影で資金繰りに行き詰まり、開催の1ヶ月前に倒産してしまいました。
このことを知らない方も多くいらっしゃると思いますが、日本初の純国産サッカースパイクを創った日本サッカー界の老舗YASUDAは消えてしまったのです。
YASUDAを継いだ男
元サッカー少年とYASUDAを継いだ男との出会い
YASUDA復刻への道

当時の木型、金型が手元にないのでほぼゼロからのスタートでした。齋藤さん協力のもと、当時の木型と金型が、ある会社に保管されていることがわかりました。

工場に奇跡的に保管されていた当時の木型と金型。
そこはYASUDA最後のサッカースパイクを製造していた会社です。そこで早速訪問して当時のお話をお聞きし、何度も足を運ぶことで、現在のスパイクの製造方法や生地、製法など様々なことを教えていただくことができ、多くのアドバイスをもらうこともできました。
同時に、できる限り当時のスパイクに近づけ、「YASUDAと言えばこれだよね!」をどう再現していくか、試行錯誤する日々が続きました。
製造後はどうやって流通させていこうか。どうやってプロモーションをしていこうか。YASUDAのことをどれくらいの方が知っているのか。どれくらいの方々にYASUDAを再び求めていただけるのか。ファンになってくれるのか。ファンとして戻ってきてくれるのか。様々な想いと不安、そしていくつものハードルを乗り越えて、ようやくサッカースパイクを製造できるところまで辿り着くことができました。
YASUDAのサッカースパイク製造に向けて
今回の復刻版はクラウドファンディングを利用することで、クラウドファンディングのみでご購入いただける限定復刻版といたしました。目標は1万足といいたいところですが、製造コストとの兼ね合いもあり、まずは1,000足を製造したいと考えています。
復刻版スパイク
ソールは斜めのYASUDAロゴ。アッパーは縦のYASUDAロゴと、現在残された木型、金型をもとに現在競技用でも使えるようなモデルとして一足一足ハンドメイドで丁寧に、国内で製造いたします。
復刻版スパイクの主なこだわり
- 復刻版のみ オールカンガルーレザーを採用
- ダイレクトインジェクション製法を採用
- 70~80’s YASUDAスパイクの箔押しをアッパーサイドに再現
- YASUDAを象徴するディックブルーを基調とした刺繍タグを再現
- 競技用として使える、過去の欠点を改善したオリジナルモデル
- 復刻版限定のシューズボックス
- カンガルーレザー・シリアルナンバータグ付き
ダイレクトインジェクション製法
金型にポリウレタンを流し込み加熱溶着しアッパーと本底を一体成型する特別な製法。ソールとアッパーの接着力に優れ、ソールがはがれにくく接着と成型を同時に行うため一体感に優れている。
刺繍タグ
YASUDAを象徴するディックブルーを基調とした刺繍タグを忠実に再現。プリントと違い、しっかりとしたクラフトマンシップを堪能できる。裏面にはもちろんMADE IN JAPAN の刺繍も入る。シュータン部分にもアッパー同様カンガルーレザーを使用。
オール カンガルーレザー
当時からサッカースパイクで使用される素材の中でも、ピラミッドの頂点に君臨するカンガルーレザー。その革を贅沢に一枚皮で使用。非常に柔らかくてしなやか、あのフィット感がよみがえる。
オールカンガルーレザーは、今回のプロジェクト限定の採用。
箔押し
70’s~80’sYASUDAのスパイクのアッパーサイドには必ず箔押しがあった。ゴールドの光沢は豪華で存在感のある仕上がりになっている。これも忠実に再現。
踵(かかと)
バックタブ部分に刺繍YASUDAロゴを使用。縦ロゴにすることにより全体の世界観と雰囲気を格段に上げる。プリントでは出せないこだわりの仕事。
アウトソール
当時の金型で乳白色の純粋なポリウレタンを使用。13本のスタッドがグリップ力を高め、地面との接地部分が広く安定感がある、理想的な美しいソールに仕上がっている。スタッド形状は内側への傾きを最小限に抑える山型を採用。
シューズボックス
今回のプロジェクトの為だけに制作したプレミアムシューズボックス。懐かしさのある質感のボックスに、スタイリッシュなブランドロゴとYX-2018のスタイルナンバーが入る。
シリアルナンバー
※シリアルナンバーの字体は変更予定
今回のスパイク全面に使用されているカンガルーレザー。その革の端材を使ったスペシャルアイテム。もちろん1点1点表情が違う。東京都内の町工場の協力により製造。
今回佐藤氏より頂いた手紙にあった「YASUDAのサッカーシューズを復活させたい気持ち」と私の想いがお会いする事で更に強まり私の背中を押してくれた。シューズの特徴、素材、工場探しなどで保管していた当時のシューズや製品企画の記憶を手繰り寄せながら徐々に形にして行き、遂に製造が可能な段階まで来る事が出来た。今後も佐藤氏と協力しながらYASUDAのサッカーシューズが再びピッチで躍動する日を目指していきたいと思う。